2.聴覚の障害認定基準
【認定基準の要点】
耳の障害については、次のとおりです。
障害の程度 | 障害の状態 |
1級 | 両耳の聴力レベルが100デシベル以上のもの |
2級 | 両耳の聴力レベルが90デシベル以上のもの |
身体の機能の障害が前各号と同程度以上と認められる状態であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの | |
3級 | 両耳の聴力が、40センチメートル以上では通常の話声を解することができない程度に減じたもの |
障害手当金 | 一耳の聴力が、耳殻に接しなければ大声による話を解することができない程度に減じたもの |
【認定要領の要点】
- 聴力レベルの測定
測定方法: オージオメータ(JIS規格準拠)を使用。1級診断には聴性脳幹反応検査等も実施。
デシベル値の算出: 周波数500、1000、2000ヘルツの純音聴力レベル値を用いて平均純音聴力レベル値を計算。 - 語音明瞭度の測定
測定方法: 録音器またはマイク付オージオメータを使用し、語音弁別能力測定用語音集を用いて検査。
算出方法: 正答語音数を検査語数で割り、語音明瞭度を算出。 - 障害の程度の認定基準
日常生活への影響: 両耳の平均純音聴力レベル値が80デシベル以上、最良語音明瞭度が30%以下。
通常の話声の理解: 両耳の平均純音聴力レベル値が70デシベル以上、または50デシベル以上で最良語音明瞭度が50%以下。
一耳の聴力低下: 一耳の平均純音聴力レベル値が80デシベル以上。 - 併合認定
1級認定: 聴性脳幹反応検査等の結果も考慮。
平衡機能障害との併存: 内耳の障害と平衡機能障害が併存する場合、併合認定を行う。
この要約が役立つことを願っています。他に質問があれば教えてください。