１９．悪性新生物による障害認定基準

【認定基準】

悪性新生物による障害の程度は、以下の・組織所見とその悪性度・一般検査および特殊検査の結果・画像検査の結果・転移の有無・病状の経過と治療効果 ・日常生活の具体的な状況の要素を総合的に考慮して認定されます：

認定は、少なくとも1年以上の療養が必要で、長期にわたる安静が必要な病状が日常生活に大きな影響を与える場合に行われます。
1級: 日常生活がほぼ不可能な程度
2級: 日常生活に著しい制限がある程度
3級: 労働に制限がある程度

【認定要領の要点】

1. 悪性新生物の多様性
   全身のほとんどの臓器に発生し、病状や障害の種類も様々です。
2. 検査方法
   一般検査、組織診断検査、腫瘍マカ検査、超音波検査、X線CT検査、MRI検査、血管造影検査、内視鏡検査などがあります。
3. 障害の区分
   ・局所の障害: 原発巣や転移巣によるもの。
   ・全身の衰弱または機能の障害: 原発巣や転移巣によるもの。
   ・治療の効果による障害: 治療の結果として起こる全身衰弱または機能の障害。
4. 悪性新生物による障害の程度を一般状態区分表で示すと次のとおりである。

（一般状態区分表）

5.悪性新生物による障害の程度の一部例示は次のとおりである。

6.障害の認定方法
悪性新生物そのものや治療の結果として起こる障害の程度は、各節の認定要領に基づいて認定されます。

7.認定の総合的な考慮
悪性新生物による障害の認定は、全身衰弱と機能障害を区別することが不自然な場合が多いため、組織所見、悪性度、検査成績、転移の有無、病状の経過、治療効果、日常生活状況を総合的に考慮して行います。

8.転移性悪性新生物
原発とされるものと組織上一致するかどうか、転移であることが確認できた場合は、相当因果関係があると認められます。

この要約が役立つことを願っています。他に質問があれば教えてください。