線維筋痛症で障害厚生年金3級が受給できたケース
年齢:30代
エリア:仙台市
傷病名:線維筋痛症
決定した等級:障害厚生年金3級
受給額:年額約61万円
相談内容
相談者は、転倒をきっかけに頸部、背部、頭痛、両腕、腰の痛みを感じ始めました。その後、痛みが我慢できないほど強くなり、病院に行くことになりました。最初に訪れた個人病院ではシップをもらい帰宅しましたが、症状は改善しませんでした。そのため、別の個人病院へ転院し、しばらく通院しましたが、症状が一向に改善しなかったため、主治医から「線維筋痛症」の可能性を指摘され、総合病院を紹介されました。総合病院で各種検査を受けた結果、「線維筋痛症」と確定診断となりました。
症状としては、50mを歩くと痛みが全身に走り、腰を曲げないと歩けない状態になり、日中は座っている姿勢も苦しく、横になっている状態でした。仕事はできず休職となっていました。
サポート内容
線維筋痛症は、全身に広がる慢性的な痛みや疲労感を特徴とする疾患です。痛みは筋肉や関節に感じられ、日常生活に大きな支障をきたします。確定診断基準としては、以下のようなものがあります。
広範囲の痛み:身体の複数の部位にわたる痛みが3ヶ月以上続くこと。
圧痛点:特定の部位を押すと強い痛みを感じる圧痛点が18箇所中11箇所以上あること。
その他の症状:疲労感、睡眠障害、集中力の低下、うつ症状などが伴うことが多いです。
線維筋痛症の確定診断を受けるまでに、複数の医療機関を転院するケースが多く見られます。周囲からは精神的な問題と誤解されることも少なくありません。
主治医に対して、肢体の診断書と日本年金機構が用意している別紙の記載をお願いし、また、日常生活の状況を詳細に聞き取り、病歴・就労状況等申立書に詳細に記載しました。
結果
障害厚生年金3級年額約61万円の受給となりました。「日常生活の状況について多くの援助が必要である」とまではいかないため、障害等級3級になったと思われます。