障害年金の認定日請求（本来請求）とは、初診日から1年6ヵ月経過した日（障害認定日）において、障害の状態が一定の基準を満たしている場合に行う請求方法です。この請求方法は、障害認定日から1年以内に行うことが基本となります。

【本来請求の手続き方法】
◎（初診日から1年6ヵ月経過）：障害の原因となった病気やけがで初めて医師の診療を受けた日（初診日）から1年6ヵ月が経過した日が障害認定日となります。

◎（診断書の準備）：障害認定日から3ヵ月以内に作成された診断書を用意します。この診断書には、障害の状態や程度が記載されている必要があります。

◎（申請書類の提出）：必要な書類を揃え、年金事務所に提出します。提出書類には、診断書、申請書、病歴・就労状況等申立書などが含まれます。

◎（審査と決定）：提出された書類を基に審査が行われ、障害年金の受給資格が認められると、年金の支給が開始されます。

【注意点】
◎（提出期限）：障害認定日から1年以内に請求を行う必要があります。これを過ぎると、遡及請求（過去に遡って請求する方法）となり、手続きが複雑になる場合があります。

◎（診断書の有効期限）：診断書は障害認定日から3ヵ月以内に作成されたものである必要があります。

本来請求は、障害年金を受給するための基本的な請求方法であり、適切な手続きを踏むことでスムーズに受給が開始されます。

【遡及請求の手続き】
◎（障害認定日の確認）： 障害認定日は、初診日から1年6ヵ月経過した日です。この日が障害認定日となります。

◎（診断書の準備）： 障害認定日から3ヵ月以内に作成された診断書と、現在の障害状態を示す診断書の2通を用意します。

◎（申請書類の提出）： 必要な書類を揃え、年金事務所に提出します。提出書類には、診断書、申請書、病歴・就労状況等申立書などが含まれます。

◎（審査と決定）：提出された書類を基に審査が行われ、障害年金の受給資格が認められると、過去に遡って年金が支給されます。

【注意点】
◎（提出期限）： 遡及請求は、障害認定日から1年以上経過している場合に行いますが、過去5年分までの年金しか遡って受給することができません。

◎（診断書の有効期限）： 診断書は、障害認定日から3ヵ月以内に作成されたものである必要があります。また、現在の障害状態を示す診断書も必要です。

遡及請求は、障害年金を受給するための重要な手続きであり、適切な書類を揃えることで過去の年金を受給することが可能です。

障害年金申請手続き

障害年金の申請先

「障害厚生年金」⇒年金事務所

「障害基礎年金」⇒年金事務所又は市区町村の国民年金課 

障害年金を申請する際に、必要な主な書類は以下のとおりです

・障害年金請求書（障害基礎年金用と障害厚生年金用の2種類があります。年金事務所で取得できます。）

・医師の診断書（障害年金専用の診断書を使用します。傷病別に８種類の診断書があり、年金事務所で取得できます。）

・受給状況等証明書（初診の病院と、診断書を記載する病院が異なる場合に、初診の病院で記載してもらう書類です。年金事務所で取得できます。）

・本人確認書類（運転免許証やマイナンバーカードなど）

・普通預金通帳又は普通貯金通帳（請求者本人名義のもの）

・戸籍謄本（18歳年度末未満の子、65歳未満の配偶者がいる場合）

・その他必要に応じて提出する書類（障害者手帳や第三者証明書など）

「ご自身で申請を行なう場合」と「社労士に申請を依頼した場合」の流れの比較ができます