「アルツハイマー型認知症」で障害厚生年金2級を受給できたケース

年齢:50代

エリア:柴田町

傷病名:アルツハイマー型認知症

決定した等級:障害厚生年金2級

受給額:年額約190万円

 

相談内容

スーパーマーケットで30年間正社員として販売、品出し、在庫管理等の仕事に就いていましたが、最近上司から「やり方が遅い」「よく間違える」と度々注意を受けていました。しかし本人は、なぜ自分が注意されるのか理解できませんでした。配偶者も、年齢相応の物忘れ程度だと思っていました。

ただ、会社の上司から最近の仕事ぶりが以前と比べておかしいと言われ、一度病院に行くことを勧められました。自分で病院へ行くため予約を入れましたが、その予約を忘れてしまい、しばらく病院へ行くことがありませんでした。

その後、再度上司から病院へ行くことを勧められ、「地元の総合病院」が初診となり、各種検査を受けた後に「大学病院(高次脳機能障害科)」へ紹介、転院となりました。「大学病院(高次脳機能障害科)」で診察とMRIなど各種精密検査を受け、「アルツハイマー型認知症」と確定診断となりました。しばらく治療に専念していましたが、症状は徐々に悪化し、勤務先は退職となりました。その後、インターネットで障害年金のことを知り、年金事務所へ相談に行きましたが、年金相談員から障害年金に該当しないようなことを言われたため、当事務所へ相談し、請求代行の依頼となりました。

 

当事務所のサポート内容

年金事務所の年金相談員から障害年金に該当しないようなことを言われたそうですが、窓口の年金相談員がそのような回答をすることはないと思います。ただ、相談者側がそのように解釈したのであれば、年金事務所の相談窓口の説明の仕方に問題があったと思われます。つまり、相談者側に誤解を与えるような説明であったことは確実に言えます。

日本年金機構の広報関係の資料では、「年金事務所の窓口にいる年金相談員は、9割が無期契約社員と社会保険労務士が担当」となっています。逆を言えば、9割は正規職員ではありません。社会保険労務士は、行政協力で交代制により1人週1回位の担当です。本来は、正規職員が100%年金相談窓口の業務にあたるべきと思うのは私だけでしょうか。

初診日から5年を経過していないため、初診となった病院から「受診状況等証明書」と現在通院している病院から「診断書(精神の障害用)」を取り寄せました。診断書を依頼する際は、配偶者から聞き取った本人の具体的な症状と、医師が通常の診断では聞き取らない日常生活の状況を詳細に「病歴・就労状況等申立書」にまとめ、それを診断書と一緒に主治医に参考資料として渡しました。

 

結果

障害厚生年金2級に認定されました。2級の障害厚生年金+配偶者加給年金+障害基礎年金で年額約190万円の受給額となりました。

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