脳幹部出血と視神経萎縮で障害厚生年金2級を取得、年間約135万円の受給が決定したケース
相談者
- 性別:男性
- 年齢層:40代
- 職業:元会社員
- 傷病名:脳幹部出血、両眼視神経萎縮
- 決定した年金の種類と等級:障害厚生年金2級
- 年間受給額:約135万円
相談時の状況
相談者は、貨物トラックで商品の運搬業務に従事しておられました。スーパーマーケットで荷下ろし作業中に突然、左半身のしびれや顔面のゆがみを感じ、その場に座り込んでしまいました。異変に気づいた店員の迅速な対応により「A総合病院」へ救急搬送され、検査の結果「脳幹部出血」と診断されました。
その後、入院・リハビリ治療を経て約4か月後に退院されましたが、半身麻痺の後遺症が残り、日常生活に大きな支障をきたしていました。また、「脳幹部出血」を原因として視力障害も次第に悪化し、「両眼視神経萎縮」との診断を受けることとなりました。右眼は眼球運動ができず、視野狭窄や視力低下が著しく、日常生活全般において深刻な制限を受けていました。
退職後も通院と治療を継続されていましたが、移動には杖や手すりが必要であり、階段の昇降や衣服の着脱、入浴や排泄動作においても常に家族の支援を必要としている状態でした。清掃や炊事などの家事全般も困難で、生活の多くを家族に依存されていました。
相談から請求までのサポート
ご相談を受けた当初から、相談者の状態は視覚・運動機能ともに高度な障害を伴っており、障害等級2級に該当する可能性が高いと判断しました。まずは、脳神経外科と眼科の両方の診療情報を整理し、それぞれの診断書を取得する必要がありました。
初診日については、救急搬送された「A総合病院」で現在も経過観察を受けているため、「受診状況等証明書」は不要となりました。そのため、「診断書(肢体の障害用)」には、仕事中に発症し救急搬送された経緯を含め、日常生活動作の状況を正確に記載していただくことにいたしました。
また、視神経萎縮に関しては、「診断書(眼の障害用)を」眼科専門医である「B眼科」に記載を依頼し、視力や視野障害の具体的な状況を診断書に詳細に記載していただきました。
診断書の内容に不足がないかを丁寧に確認し、「病歴・就労状況等申立書」には、発症から現在に至るまでの経緯、生活動作の制限内容、家族の介助状況などを具体的に記載しました。また、家屋内での補助具使用状況や、視覚・運動機能の両面における支障を客観的に伝えることで、審査機関に正しく実態を理解してもらえるよう工夫しました。
結果
申請の結果、脳幹部出血および両眼視神経萎縮による症状が評価され、障害厚生年金2級の認定を受けることができました。年間約135万円の受給が決定し、経済的な不安が軽減されたことで、ご本人・ご家族ともに安心して生活や治療に向き合うことができるようになりました。
相談者からは「一人では到底手続きできなかった。丁寧にサポートしてもらえて、本当に感謝している」とのお声をいただいております。