うつ病で障害基礎年金2級を取得、年間約83万円の受給が決定したケース

相談者

  • 性別:女性
  • 年齢層:50代
  • 職業:無職(労働能力なし)
  • 傷病名:うつ病
  • 決定した年金の種類と等級:障害基礎年金2級
  • 年間受給額:約83万円

 

相談時の状況

相談者は事故によりお子様を亡くされたことをきっかけに、強いストレスを抱えるようになりました。時間が経過しても喪失感は癒えることなく、不安や気分の落ち込み、緊張などの症状が続き、お子様を思い出すと涙が止まらなくなる日々を過ごしていました。

当初は内科での通院をしていましたが、平成26年に「不安障害」「抑うつ」と診断され、精神的な治療が開始されました。その後、専門的な精神科での診察を受けるようになり、最終的に「うつ病」との診断に至りました。継続的に通院・服薬を行っていたものの症状は改善せず、令和4年5月からは入院治療を受けることとなりました。

 

相談から請求までのサポート

障害年金の申請にあたっては、日常生活における具体的な困難さを適切に医師に伝える必要がありました。相談者は自身の状態をうまく表現することが難しかったため、ご家族の協力を得て、主治医に対して必要な情報を補足しました。

診断書の作成では、特に以下のような日常生活上の困難を詳細に記載していただきました:

〇栄養バランスを考えた食事ができず、1日1食もしくは2日間ほとんど食べないこともある。ときに過食も見られる。
〇身辺の清潔保持が困難で、歯磨きや洗顔、入浴も人と会う予定がある時に限られる。
〇金銭管理ができず、生活費の不足を家族に補ってもらっている状態。衝動的に高価な買い物をしてしまうこともある。
〇通院や服薬の管理ができず、薬の飲み忘れや重複服用のリスクがある。
〇対人関係がほぼなく、日常は引きこもりがち。町内会などの地域活動にも一切参加していない。
〇道路を無警戒に渡るなどの危険な行動が見られ、安全保持にも支障がある。
〇行政手続きや公共交通機関の利用など、社会的な行動が一人では難しい。

これらの点を踏まえ、病歴・就労状況等申立書でも具体的な生活実態を丁寧に表現し、日常生活能力の著しい制限があることを証明しました。

 

結果

申請の結果、うつ病による障害基礎年金2級の認定を受け、年間約83万円の受給が決定しました。経済的な支えを得ることができたことで、相談者は少しずつ安心感を持ちながら治療に取り組む環境が整いました。現在は、ご家族のサポートを受けながら、症状の安定と回復に向けて治療を継続されています。

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