全身性エリテマトーデス・人工股関節・双極性障害で障害基礎年金1級を受給、年間約125万円(子の加算を含む)の支給が決定
相談者
性別:女性
年齢層:50代
傷病名:全身性エリテマトーデス(SLE)、人工股関節、双極性障害
決定した年金の種類と等級:障害基礎年金1級
年間受給額:約125万円(子の加算を含む)
相談時の状況
相談者は、ある日突然、両手に水ぶくれのような湿疹ができ、痛みを伴うようになりました。その後、手足が腫れて強い痛みを感じ、病院を受診。ステロイドの外用薬や抗生物質を試しても症状が改善せず、血液検査の結果、「膠原病」の疑いがあると診断されました。
その後、総合病院(免疫科)を紹介され、さらに検査を受けた結果、「全身性エリテマトーデス(SLE)」と診断されました。病状は次第に悪化し、髪の毛が大量に抜けたり、両足の裏や指にしびれが出たりするなど、日常生活にも大きな影響を及ぼしました。
加えて、治療に使用したステロイド薬の副作用により、「大腿骨頭壊死」が発症し歩行が困難になり「人工股関節置換術」を受けました。さらに、「双極性障害」も発症し、精神面での不調も深刻化していきました。
こうした複合的な症状によって、家事や仕事が思うようにできず、生活が困難になったため、障害年金の申請を検討されました。
相談から請求までのサポート
相談者の症状は多岐にわたり、障害年金の申請には慎重な対応が求められました。まず、申請に必要な診断書を整理し、3種類の「診断書」を準備しました。
1. 全身性エリテマトーデス(SLE)に関する診断書「血液・造血、その他の障害用(様式第120号の7)」:自己免疫疾患による身体への影響を詳しく主治医に記載していただくことが重要となります。
2. 人工股関節に関する診断書「肢体の障害用(様式第120号の3)」:運動機能の制限や日常生活への影響を具体的に主治医に記載していただくことが重要となります。
3. 双極性障害に関する診断書「精神の障害用(様式第120号の4)」:精神的な症状や、社会生活への支障について詳細に主治医に記載していただくことが重要となります。
また、初診日を確定するため、相談者から詳細な聴き取りをして、初診日の証明する「受診状況等証明書」を取得しました。特に、全身性エリテマトーデスや大腿骨頭壊死、双極性障害といった複数の傷病が絡むため、それぞれの病状の相当因果関係を整理し、「病歴・就労状況等申立書」に詳細に記載しました。
さらに、審査機関に相談者の病状が適切に伝わるよう、担当ソーシャルワーカーを通して主治医に診断書の内容を調整してもらい、実際の生活状況を反映した記載を依頼しました。
結果
申請の結果、相談者は障害基礎年金1級に認定され、年間約125万円(子の加算を含む)の支給が決定しました。
これにより、経済的な負担が軽減され、治療に専念できる環境が整いました。また、相談者は「年金の受給が決まったことで、少しでも安心して生活できるようになった」と喜ばれました。
現在も症状の管理は必要ですが、障害年金の支給により生活の安定を図りながら、適切な治療を継続されています。