「自閉症スペクトラム障害」で障害基礎年金2級を取得、年間約82万円の受給が認められたケース
相談者
性別:男性
年齢層:20代
傷病名:自閉症スペクトラム障害
決定した年金の種類と等級:障害基礎年金2級
年間受給額:約82万円
相談時の状況
相談者は幼少期から「多動」が激しく、「こだわり」が強い特性を持っていました。3歳7ヶ月の時に「自閉症」と診断され、その後も対人関係の困難が続いていました。小学校は普通学級でしたが、担任から授業中の見守りを求められるほどでした。中学・高校は養護学校に通学し、対人関係のトラブルやいじめの経験もありました。
成人後は障害者枠雇用で食品製造業に従事していましたが、人間関係のトラブルが頻発。叱責を受けるとパニックになり、自傷行為に及ぶこともありました。また、被害者意識が強く、不満が爆発すると暴力的な行動をとることがありました。日常生活では金銭管理ができず、食事や身の回りの清潔保持についても家族の助言と指導が不可欠な状況でした。こうした生活上の困難を抱えながらも、将来的な生活の安定のために障害年金の申請を検討されました。
相談から請求までのサポート
相談者のケースでは、幼少期からの発達特性や現在の日常生活における困難を適切に証明することが重要でした。そのため、以下のサポートを行いました。
〇初診日の証明:3歳7ヶ月時点の受診を証明するため、当時受診していた小児科から必要な「受診状況等証明書」を取得しました。
〇診断書の作成サポート:医師に対し、日常生活における具体的な支障(感情のコントロールが難しい、金銭管理ができない、意思疎通が困難である等)を詳細に伝えました。
〇病歴・就労状況等申立書の作成:・幼少期からの発達状況、学習環境、対人関係の問題を詳細に記述。・現在の生活状況(家族のサポートが必要な点、金銭管理の不備、身辺の清潔保持の困難さなど)を具体的に記載。・仕事上の困難(指示の理解が困難、パニックによる自傷行為、周囲とのトラブル)を明確に示し、障害の影響が職業生活にも及んでいることを強調。
〇申請書類の確認・修正:障害の程度を適切に伝えるため、「病歴・就労状況等申立書」の記載内容を精査し、不足している部分については、相談者のご家族と一緒に修正を行ないました。
結果
申請の結果、自閉症スペクトラム障害による障害基礎年金2級が認定され、年間約82万円の受給が決定しました。
これにより、相談者の生活費の一部が補填され、今後の生活の安定が期待できます。また、家族の負担軽減にもつながりました。現在は定期的な通院を続けながら、家族の支援を受けて生活を継続されています。