「双極性感情障害」で障害基礎年金2級を取得、年間約82万円の受給となったケース

相談者

性別:男性
職業:元会社員
傷病名:双極性感情障害
決定した年金の種類と等級:障害基礎年金2級
年間受給額:約82万円

 

 相談時の状況

相談者は幼少期から極端に憶病であり、他の子どもたちと同じように遊ぶことが難しく、音に対する感受性が非常に高く、学校生活では授業中や休み時間の騒音に耐えられず、耳をふさぐなどの回避行動を取ることが多かったようです。

中学生になると、クラスメートから理不尽ないじめを受けるようになりました。集団行動が苦手で、言動や考え方が周囲と合わないことが原因と考えられました。このため、学校に通うこと自体が苦痛になっていきました。

高校2年生の頃から、低血圧による朝の起床が困難になり、体の倦怠感や精神的な疲労を感じるようになりました。何もする気が起きなくなったため、メンタルクリニックへ通院し、「身体表現性障害」と診断されました。その後、定期的に通院して投薬治療を続けましたが、高校3年生の秋頃には幻聴が現れ、音に対する敏感さが増し、精神的な不調が顕著になりました。

高校卒業後に就職してからは、服薬を中断していましたが、秋頃から不安や抑うつ気分、身体の不調が再発しました。勤務先では「見られているような感覚」や「強迫症状」が強くなり、総合病院・精神科を受診した結果、「精神病性障害」と診断されました。その後、精神障害者保健福祉手帳3級を取得しましたが、就労困難となり、勤務先を退職しました。その後に再度、転院し「双極性感情障害」と診断されました。現在は月2回の通院を続けています。

症状としては、常に倦怠感があり、幻聴や虫が見える幻覚に悩まされ、夜になると気分が高揚し、眠れなくなることがありました。また、希死念慮が強く、過去に何度も自傷行為を試みた経験がありました。気分が高揚すると料理に異常に没頭し、1日に6〜7回も作ることがある一方で、気分が沈むとうつ状態になり、基本的な身の回りのことすらできなくなっていました。

 

 相談から請求までのサポート

相談者は、日常生活において多くの困難を抱えていました。食事の管理が難しく、調子が良い日しか食事を取ることができなかったため、家族の助言や指導が欠かせない状況でした。身辺の清潔保持も難しく、髭剃りや掃除ができず、着替えも怠ることが多かったです。

また、金銭管理や買い物においては、衝動買いが激しく、自身での管理が不可能だったため、家族の援助が必須となっていました。通院や服薬の管理に関しても、服薬の飲み忘れが多く、家族が服薬を管理し、通院時には家族が同行して医師への報告を行っていました。

対人関係においては、友人がおらず、医療関係者や家族以外の交流がほとんどなく、家に引きこもる状態が続いていました。さらに、危険物の取り扱いを認識しているものの、適切な利用が難しい場面があり、身辺の安全保持や危機対応にも家族の助言や指導が必要でした。

社会性の面でも困難があり、役所での手続きができず、臨機応変な対応が難しい状況でした。就労に関しても極めて困難であり、現在も会社に籍はあるものの休職中で、復職の見込みは極めて低い状況でした。

これらの状況を整理し、「病歴・就労状況等申立書」に詳細を記載しました。特に日常生活における困難さが審査機関に正しく伝わるよう、家族の援助の必要性を強調しました。

現在通院しているメンタルクリニックの主治医は、診断書を作成の際には、本人と家族からの聞き取りを行なった内容と、および「病歴・就労状況等申立書」の内容についても、丁寧に診断書に反映していただきました。

 

 結果

申請の結果、双極性感情障害による障害基礎年金2級が認定され、年間約82万円の受給が決定しました。

この決定により、相談者は経済的な安定を得ることができ、今後の治療に専念する環境が整いました。家族のサポートを受けながら、通院を続けていく予定です。

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